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朝日新聞 2004年5月14(金):三重総合26面

 低迷する日本と違い、中国は実質経済成長率8%を維持。この驚異的な経済発展で、都市部を中心にした住民の生活が一変。世界の見る目も、「工場」から「消費地」へと変わり、中国市場をめがけた企業進出が続いています。日本や県内の企業でも、中国を有望市場ととらえ、進出を狙う企業が増えています。
  しかし、中国に進出している日系企業のうち、輸出中心の企業の90%が黒字化しているのに対し、内販型は50%以下。利益も少なく、成功するのは非常に難しい状況にあります。
中国市場は、世界一熾烈な戦いが繰り広げられている一方、独特の規制や商習慣、文化、国民性の違いなどによるトラブルも多く起きています。
  進出を考える企業はまず、その足元にあるリスクを覚悟しなければなりません。その上で、進出の目的を明確にし、事前調査、検討、準備を十分行い、より具体的な計画を立てる必要があります。いったん進出が決まったら、最新の市場の現状をトップ自らが常に把握し、迅速に経営の意思決定を下すことが必要です。
  また、中国の独特の社会で仕事を進める時は「焦らず、あきらめず、繰り返し」を忘れずに、粘り強く取り組むことも必要です。とにかく中国ビジネスは「足元を十分見つめながら夢を追いかける」ことがポイントです。

(J&Cコーポレーション 代表取締役 橋川武司)